Provocative clothes

The talk|March 30 2017

挑戦的な意志を宿して

              kiminori morishita 2017 spring and summer


2003年に立ち上げたブランド「kiminori morishita」。一時、製作を中断していたが、昨年より再びスタートすることとなった。「kiminori morishita」は、デザイナー・森下公則の感性をまっすぐに反映したコレクションだと言える。メンズ・ウィメンズに隔てはなく、明確なテーマを掲げることもない。素材、パターン、縫製、加工、そしてデザイン。洋服を構成するすべてを徹底的に追求する。そのこだわりゆえに偏り、生産数は限られる。

今シーズンは、国、文化、時代をはじめとしたさまざまな要素のミックスを製作のベースとした。ブランドをリスタートさせた昨シーズン同様、ネイティブアメリカンの要素と和、そして西洋。日々のなかで蓄積されたインスピレーションは、多様な文化が溶け合うムードへと落とし込まれた。

それは例えば、ネイティブインディアンの民族衣装と日本古来の着物の融合。あるいは、イレギュラーな身頃のバランス。通常、用いられることのない大胆なカッティングやパターンワークをデザインとすることで、性別や特定の文化にとらわれない新しい空気を生み出す。作り出すものごとは、常に挑戦的でありたい。そう願うデザイナーの意志が込められている。

Text: Haruki Kanda (kontakt)
Photo: Taro Mizutani