Effortless clothing expressed within a genderless approach

The story|August 23 2019

性差の狭間で美を探求した、エフォートレスな服。

08sircus womens 2019 autumn and winter

メンズの技巧を凝らし、女性らしい繊細なカッティングパターンが創り出す、大人の女性像。力強く武骨な空気を漂わせながらも、内面には繊細さと柔らかさを備えたマニッシュなムードが共存する。

大胆なカッティングに対して、女性らしさを包み隠すタフな素材使い。用いるテクニックに、性差といった区別はない。むしろ、性差を越えたアプローチが男女の狭間にあるニュアンスとなって調和する。

すべてに凝らしたデザインは、これまで相まみえなかった男女の境界を柔軟に行き来する現代の価値観を投影したもの。ユニセックスで展開するMA-1とファーブルゾンがリバーシブルになったジャケットルは、まさに象徴するアイテムのひとつ。

一見、女性らしいドレープやフラワープリントにもマニッシュなムードを表現。08sircus womens 2019 autumn and winterを通じて、これからの時代に向かっていく女性の凛々しさを描いた。

Text: Keiichiro Miyata
Photo: Shunya Arai
Styling: Tamao Iida